なんと、女性の3人に2人は隠れ貧血であるといわれています。隠れ貧血は、女性のキレイを邪魔する敵なので、セルフチェックをして隠れ貧血改善や対策を始めていきましょう。
隠れ貧血とは?
隠れ貧血とは、血液検査で正常と診断されていても、血液の原料である鉄分が不足している状態のことです。
疲れやすい、めまい、立ちくらみなど、これらは貧血ならではの症状ですが、病院で調べてもらっても貧血と判断されないので、なかなかの厄介もの。
通常の血液検査では白血球数や、赤血球数、ヘモグロビンなど、検査する項目が決まっているので、隠れ貧血を見抜くことができないといわれています。
隠れ貧血とは、鉄を包み込んで蓄え、血液中の鉄の量をコントロールしているフェリチンの減少が原因です。
貯蔵鉄であるフェリチン値が低いと貧血のような症状が現れやすくなります。
ヘモグロビン不足である貧血の一歩手前の状態であることが、隠れ貧血の正体なのだそう!一刻も早く改善したいですよね。
隠れ貧血をそのままにしておくとどうなってしまうの?
・代謝が低下して疲れがたまりやすくなる
・脳の中の神経伝達物質が不足して、イライラしたり落ち込みやすくなったりする
・眠りが浅く、起きてからボーっと過ごしてしまう
・ズキズキと頭痛に悩まされる
・髪や肌、爪がボロボロになってくる
隠れ貧血は3人に2人の女性がなっているといわれているので、多くの女性が貧血だと知らないまま過ごしてしまっている可能性があります。
ですので貧血の自覚がない分、小さな不調も放置をしてしまう女性が多いです。
もともと女性は男性よりも赤血球の量が少なく、月経もあるので鉄不足になってしまいがち。
なので、普段の生活から鉄分を積極的に摂取して改善していくことを心がけましょう。
あなたは大丈夫?隠れ貧血のセルフチェック法
・早く寝たはずなのに朝から身体がだるい
・疲れやすく、なかなか疲れがとれない
・手足の冷えがある
・階段で息切れしてしまう
・肩がこる
・顔色が悪いといわれる
・頭がズキズキする
・むくみがひどい
・爪が弱くなり、割れたり凹んだりしている
・生理のときの出血量が多い
2つ以上当てはまった場合は、貧血や隠れ貧血の可能性があります。
「普段は当てはまらなくても、たまにある」という女性も、隠れ貧血になりやすい可能性が!
これからご紹介していく改善方法は、隠れ貧血の対策にもなるので、今は隠れ貧血ではなくてもチェックしておくことがおすすめです。
隠れ貧血の改善方法①鉄分をしっかり摂取する
レバーや牛肉、鳥もも肉、かつお、納豆、卵黄、小松菜、ほうれんそうなど、あらゆるところに含まれているのですが、鉄分は小腸での吸収率が悪く、食事で摂っても1割ほどしか吸収されないといわれています。
さらに鉄分には、肉や魚などの動物性食品に含まれる“ヘム鉄”と、野菜や穀類に含まれる“非ヘム鉄”があり、ヘム鉄は吸収率が高く、非ヘム鉄は吸収率が低いことが特徴なのだそう。
ですので、ヘム鉄を多く含む食品を主食にすることを心がけてみてください。
非ヘム鉄の多い食品は、動物性たんぱく質やビタミンCと一緒に摂ることで吸収を促進することができるので、肉や魚、卵などと一緒にバランスよく摂るといいですよ!
隠れ貧血の改善方法③おやつは鉄分を含むフルーツにする
いちごやブルーベリー、バナナ、プルーンなどのフルーツでも鉄分をチャージすることができるんですよ♪
生のフルーツでもいいのですが、乾燥させたドライフルーツのほうが栄養素が凝縮されており、鉄分の含有量も増しているので、ドライフルーツを選ぶことがおすすめです。
持ち歩きもしやすいですし、保存が利くのも嬉しいポイント。
ただし、砂糖などの添加物を使っているドライフルーツや、無添加のものでも食べ過ぎてしまうとカロリーオーバーになってしまうので注意が必要です。
ゆっくり噛むことを意識して、「無添加のドライフルーツを一日5粒だけ!」など、自分の中でルールを作って起きましょう。
隠れ貧血の改善方法④食事で補えない分はサプリを活用する
一日に必要な鉄分量を摂取できるもの、鉄分の吸収力を高める成分入りのもの、普段の食事だけでは補えない不足しがちな他の成分も一緒に摂取できるものなど、サプリの種類も豊富にあるので自分に合ったものを見つけてみてください。
選ぶ際は、配合成分が明記されているか、安全性は確かか、サポート態勢はあるのかなど、きちんと情報を確認してから購入するようにしましょう。
粒やカプセルタイプのサプリが苦手なら、ドリンクタイプのものを選ぶことがおすすめです。
隠れ貧血の改善方法⑤身体を冷やさない
しかし、全身の酸素が不十分な隠れ貧血は、熱の生産量が少なく、身体が冷えやすい状態になってしまうのです。
身体の冷えは、むくみや太りやすい身体、猫背などに繋がってしまうので、隠れ貧血の不調を緩和するためにも身体を温めることがポイント。
いつもシャワーで済ませている女性は湯船に浸かるように心がけ、冷たい飲み物を飲んでいる女性は常温や温かい飲み物を積極的に飲むように改善してみてください。
冬場だけでなく、夏場もクーラーが効いた室内に出入りすることが多くなるので、カーディガンなどを持ち歩くといいですよ!